Bird
実家にはいつでもどんな時でも鳥と金魚がおりました
家の屋根裏に作られた巣から落ちてきた雀の
まだ黄色いくちばしの雛を育てたこともありました
6年近くを一緒に過ごしたこの雀のことを思い出すと
今もグッと胸に込み上げるものがあります
いつかあの子のことを絵本に描いてみたいと思っています
それから何羽かの文鳥
カナリアの番がいたこともありました
母カナリアは自分の身はボロボロなのに何度も沢山の卵を産んで
その度にちゃんと雛がかえり
私たち家族を楽しませてくれたものでした
壁に飾られた父や叔父の絵の上に
ズラリと美しい朱色のカナリアが並ぶ姿は中々に見事なものでした
三つ子の魂百までとはよく言ったものです
20年近くを小鳥たちと一緒に育った私は
今でも鳥を描く時には特別に心が踊り
愛を一杯込めています